ブラショフでのコンサートを終えた私たちは、最後のコンサート会場であるペレシュ城に向かいます!
ペレシュ城はルーマニア中部シナイアにあるドイツ・ルネッサンス様式の城です。ルーマニアで最も壮麗な城とされ、部屋数は160以上もあります。山の中腹に初代国王カロル一世の夏の別荘として建てられました。
ペレシュ城に到着した私たちは、ディレクターのダナに迎えられ、彼女との挨拶もそこそこにリハーサル前に駆け足でペレシュ城の内部を見せて頂きました。
ディレクターのダナと
今日は土曜日ということもあり、お城の中は相当な混雑でしたが、私たちは特別に裏手から入ることができ、普段は拝観できないところまでご案内いただきました。
入口から入った王様が謁見する場所
王様の位置から見下ろすと、このような風景です。
大勢の観光客を前にクイーンになった気分でした。
その部屋の天井です。
四角いステンドグラスが空調のため、左右に開くそうです!
このテーブルには36人が座れます。
ミュージックルーム。
ピアノ・ヴァイオリン・ハープなどを嗜みました。
ペレシュ城は、その時代には珍しい近代的な設備のお城で、セントラルヒーティング、エレベーターなどがあります。ガイドをしてくれたエレナは、「パソコンを使えないしfacebookもできないのです。」とジョークを言ってきます。
この鏡は天井を見上げなくても絵を見れるようになっている鏡です。
会議をするお部屋は落ち着いたシャンデリアです。
他にも秘密の仕掛けがたくさんあります!クローゼットに見えるドア、本棚に仕掛けられたボタン、押すと2階に行けたり、リビングに抜けられたりと。私たちがビックリしながらも楽しそうに会話をしていると、ここでもエレナは「シー!誰かが聞いている!」とジョークを言ってきます。
図書館。
この引き出しに秘密のボタンがあります。
初代国王カロル一世カロル1世の妻の肖像画。
こちらは武器コレクションの部屋の入口です。
以前は控室として使わせていただいていたこの部屋も今は入ることができなくなっていました。
控室の時も、「テーブルには物を置いていけない、置物には触ってはいけない」等々、決まりごとが多く大変でしたが、観光客が増えるにつれ保存も大変になってくるでしょう。
何せ160室以上もお部屋があるのですから…
この通路の突き当り左側がコンサートホールです。
右側のストーブは大変貴重だそうです。
朝食用の部屋もいくつもありました。
とにかく部屋数がすごいです!
螺旋階段の彫刻は大変有名だそうです。
オリエンタルルーム。
豪華絢爛な部屋を数々拝見した後でここに来ると、少しホッとします。
城内に二台あるパイプオルガンの一つ。
もう一台はコンサートホールにあります。
ホールに上がる階段の途中にある彫刻。
迫力があります!
こちらは劇場です。
なんと、壁にはクリムトの絵が描かれています!
控室の窓からの風景
ここまで30分で内部を回り、更に30分で外の風景を写真に収め、感嘆と自然を満喫しながらハイテンションで最後のコンサートに臨みます!
セバスチャン・クラチュン氏が、このホールでのコンサートをプロデュースしてくださいました。
セバスチャン・クラチュン氏
小森 麻由子さん ソプラノ
大勢のお客様を前に、素敵な歌声とマリンバ(ルーマニアではあまり聴く機会のない楽器)の演奏に"ブラーボ"と言っていただけました。
船越 千幸さん マリンバ
ブカレストからは、オフィシャルカメラマンも到着し、演奏終了後は外で美しい景色をバックに、たくさん撮影していただいたようです!
ペレシュ城の警察官と記念撮影!
ガイドをしてくれたエレナと
帰り際に「2年前にお会いしました!」とおっしゃってくださったお客様。そして、「来年もまた来てくれるでしょう?」とおっしゃってくださるお客様。温かいお言葉に励まされ、更に意欲が湧いてまいりました。
こうして最高のコンサートで演奏旅行は締めくくられました。
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